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社会の視点 ひな祭りと女性の品格


ひな祭りと、女性の品格について語ります。
3月3日はひな祭り。平安時代中期にあった上巳の節句と上流階級の女の子達がしていた「ひいな遊び」が、江戸時代に合流して今日に至っているというのが、ひな祭りの起源であるらしい(更に遡ると、中国にまで行き着くのだとか)。上巳の節句は、陰陽師を呼んでの厄よけ儀式のことだから、その当時は、「ひな祭り」ではなかったわけだ。
江戸時代になると、ひな人形は上流階級の嫁入り道具家財の一つであったし、無病息災の身代わり人形でもあった。人形は豪華・精巧になり、スケールも大きくなっていった。

こうした歴史や伝統は、時代とともに変わるものなのだろうか。伝統的なものを感じさせるひな祭りではあるが、デパートへ行くとその作りの精巧さ、職人技に驚かされるのと同時に、この一大イベントが動かす「商戦」の浅ましさをも感じてしまう。伝統や技は「商品」という無味乾燥な扱い方をされ、古くからの伝統は「商機」として人間性をはぎ取られ、伝統の体現者達は「商材」として市場経済の原理に巻き込まれている。それで食いつないでいる面があることもまた事実だ。

私は、こうした事態があまり好きではない。だからというのでもないが、こうした現状に抗える女性に、どうかこの状況を変えてくれるよう懇願したい。

どういうことか。
女性は商戦の対象になりやすい。その理由をテレビや雑誌で頻繁に目にするが、誰もが口を揃えて「男より買ってくれるから」という。夫の側に買わせるなら、最初に妻に納得してもらわないとうまくいかないともいわれる。財布のひもを握っているのは、大抵妻であるためで、それさえも江戸時代に既にみられていたという(『武士の娘』ちくま文庫)。
まさに、経済をまわしているのは女性なのだ。彼女達の意識が商品を供給する側の意識変革をもたらし、市場は変わっていくのである。そのように考えるならば、彼女達にはこの浅ましさを断ち切る為の、品のある消費行動を起こしてもらいたい。安いから買う、珍しいから買うというようなものではなく、そこから品や伝統、美意識を感じるから買うというようにし、売る側も買う側も「商戦」で伝統を守るような事態が異常であるという意識をもってほしい。「女性」といったが、男も同じだ。街で見る品のない人と言えば、寧ろ男の方が多く、時に下品どころか害悪ですらある。

お金が大切なのは言うまでもない。しかし、お金で割り切れない、否、割り切ってはいけないものが世の中に存在することも事実だ。様々な美意識、伝統、儀式の上に成り立ち、将来の日本経済をまわす女の子のための「ひな祭り」。将来の「女性」に、品格を教える絶好の機会となってもらいたい。
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テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

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