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週末京都〜京都古本祭りを行く〜

京都の三大古本まつり(祭りではなくまつり)は、春、夏、秋に開催される文字通り古本が主人公のおまつりである。

私はこのおまつりを小説『夜は短し歩けよ乙女』(森見登美彦)で知り、「本好きでありながら、何故今まで知らなかったのか」と自身の情報能力の低さに悔しい思いをした。学生時代のことである。
「ならば、行ってみようではないか!!是非行こう!!ずんずん行ってしまおう、そうしよう!!」と決意を固めたのはいいものの、そこから行くタイミングが掴めないままあれよあれよという間に時間が過ぎ、まるで矢のように過ぎ去って行く怒濤の人生イベント達に遊ばれているうちに、3年の月日がたってしまった。
もったいない。もったいないが、まつりの期間と私の時間が合わないのだ。若者の活字離れを憂う暇があるなら、行く意欲のある私に合わせて開催しろと声を大にして言いたい。

今年、私は仕事の時間に余裕ができた。
しかも、学生時代とは違ってLCCと呼ばれる種類の航空会社が格安で関空まで便を飛ばしているという。
さらに、今は空前の「週末旅行ブーム」であり、週末の金曜日夜から日曜日にかけての時間で旅行に行くのが都会を中心に一大ムーブメントとなっているようなのだ。

これはもう、「今でしょ!!」だろう?

そんなわけで、私は関空行きのチケットを購入し、京都を目指すことにしたのである。

京都の中心部に入り、チェックインした頃には疲労でヘトヘトになってしまっていた。
何せ、ここにたどり着くまでに新千歳空港でのチェックインや搭乗までに既に2時間、飛行時間で2時間、関西空港から京都まで私鉄を乗継いで2時間半ときたもんだ。関空が遠いのか、或は京都が遠いのかはわからないが、関空が遠すぎるというのが大方の見解だろう。空港からなんばまで特急ラピートを使ってようやく30分程度だというのだから利便性もへったくれもない。広大な北海道でさえここまでびっくり時間にはならないぞ。ピーチアビエーションさんには、神戸空港への就航も視野に入れてほしいというのが切なる私の願いです。

さて、ヘトヘトだからといって、ここでベットにダイヴして終わりというわけにはいかない。
直ぐに夜の街に繰り出すことにした。

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宿は京阪線清水五条駅から歩いて5分程度のところにあるゲストハウスをとった。
近くには建仁寺や安井金比羅宮があり、清水寺まで30分程度である。

そこから木屋町を目指すのだが、途中で祇園界隈を抜ける形になるため、街の作りに落ち着きと華があるところを歩くことができる。きっと、そこら中に一見さんお断りのお店があるのだろう。道を歩いて行くと、どこから出て来たのか舞妓さんが周りにいて、しなりしなりと石畳を歩いて行く。よく見ると、道の脇に小路がありその先には置屋があるのだろうということが容易に想像できた。これから、どこのお座敷に行くのだろか?興味はあったが、自分には縁がない世界であることは間違いないので、考えることはやめた。

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四条通りに出ると、一気に人通りが多くなる。京都中心部と八坂神社を結ぶこの通りには、若い人から人生の偉大な先輩方にいたるまで、様々な人が朝から晩まで飽きることなく行き交っている。
鴨川を渡ると、すぐに先斗町にたどり着いた。

IMG_0173.jpg



さらに街を通り抜け、河原町通を越えると、そこから先は寺町通商店街になる。
この地域には、大小様々な寺社が集まっている。
それもそのはず、この地域は約400年前に、豊臣秀吉がその政策で京都中に散らばっていた寺社を一カ所に集めたことがその由来である。徴税効率の最適化や他国からの進軍に対する防衛の意味があるとされるこの秀吉の政策は、相当人工的なものであったにも関わらず、それでいて既に長い歴史の一コマとして京の街にとけ込んでしまっているのが凄い。織田信長が明智光秀の裏切りにより打たれた本能寺跡もここにある。

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錦天満宮で旅の安全を祈願し、来た道戻って再び木屋町に向かう。

そこで、居酒屋に入って湯葉の春巻きと芋焼酎を胃に流し込んだ。

IMG_0174.jpg



お品書きを見ていると「湯葉」の名のつくものが何点かあったのだが、京都の人は日常的に湯葉を食べているのだろうか?それとも、観光客が多い地域だから客寄せのためにおいているのだろうか?その辺の事情がわからない。
北海道の食の事情に関して言うと、よく道外の人から「北海道の人は新鮮で美味しいイクラとかマグロとか食べてるんでしょ?」と聞かれるのだが、本当に美味しい物は値段が高いから、道民でさえそうそう食べられないというのが正直なところだ。ただ、回転寿しが新鮮だというのはよく言われることではある。それも単純な話し、海が近いからという理由くらいしかないわけで、海が近いから新鮮で美味しいというのであれば、本州の沿岸地域だって皆そうなのである。何も北海道だけが特別だというわけではない。
そんなわけだから、京都の人にとっての湯葉の存在意義は一体なんなのかについて、大いに疑問に思った。

「店員さんに聞こうか、それとも周りの人に適当に話しかけてみるか。」

と思ったものの、立ち上がったところで焼酎が一気に全身を駆け巡りだした。
顔がみるみる赤くなり、動悸が早くなる。

そういえば、酒は苦手なのだ。ただ非日常を演出したいがために飲んだ焼酎にここまでの仕打ちを受けるとは思わなかった。やはり飲み方は重要だ。

早々に切り上げ、宿に戻ることにする。

次の日はいよいよ古本まつりに突撃だ。
布団に入った頃には動悸も治まり、窓から入ってくる風で酔いを冷ましながら眠りについたのだった。
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