東京で遭遇した世界のカケラ〜東京小旅行記
その日、私は友人に会うためにはるばる東京まで飛びました。
ここで紹介するのは、待ち合わせまでの間に東京の街中を歩いた時の小旅行記です。(情報は2016年1月上旬のもの)
新大久保は一時の韓流ブームによって、日本にいながら韓国のグルメやカルチャーを楽しむことができる場所として一躍有名になった街です。その後やってきた日韓両国間の仲違いにより、その勢いは全盛期に比べて衰えてしまっているとのことですが、まだまだその存在感は圧倒的といっても過言ではありません。
しかし、韓国以外にも新しい外国勢力が続々誕生しているのがこの街の面白いところ。
早速、駅を出て大久保通りを西に進みます。
歩道の左手には…
皆中(かいちゅう)稲荷神社。
天文二年(1533)9月27日に稲荷之大神を神社に奉斎し、それ以降新宿の発展を見守り続けてきたそうです。
境内は住宅と商店に囲まれ、気を抜くとすぐに通り過ぎてしまうほど小さいです。恐らく、全て見るのに10分とかからないでしょう。ただ通り過ぎるだけなら30秒もあれば十分です。この30秒を480年以上も積み重ねるとどれほどのものになるのでしょうか。我々には想像することすらできません。
私も手を合わせ、この土地と私を引き合わせてくれた御縁に感謝の念を捧げてきました(私は、初めて行った土地の神様にお願いごとなどしないようにしています。失礼な気がするので。気持ちの問題ですが…)。
さて、神社を出て、大久保通りを更に西へ。

金物道具祭なる催しに遭遇。
歯医者さんで使用する道具がこんなに大量に!!一般人でも買えるようですが、どれだけ役に立つかは不明です。
とはいえ、医者の肩書きが付く人のところにはいつも医療用機器の営業マンが行って接待をしている(大学の知り合いがそうだというだけなのですが…)わけですから、わざわざこんな所にまで足を運んで購入しているのかは謎です。口に入れる物をこのような露天形式で売っているのもなんだか気になってしまいます。
道路を渡り、今度は新大久保通りを東に進みます(つまり、折り返しました)。
中国を中心に、アジアの食材等を扱う店に遭遇。
中国からの店員さんが無表情に「Welcome.」と挨拶されたときは「ここは本当に日本か?」と思いましたが、こういう人がいるあたりさすがは東京です。
店内はあまり広くありませんが、調味料やカップ麺、お土産用のお菓子などが所狭しと並べられ、見ていて全く退屈しません。
お会計の際も日本語は一切なし。
店員さん「〜〜〜快」(←すみません、ここには金額が入りますが、忘れました)
私「好的。请。」
店員さん「有没有1块钱?」
私「没有」(←学生時代、少しだけ中国語を学んでいたのが救いでした)
繰り返しになりますが、ここは本当に日本ですか?購入したお菓子をみつめながら改めて思いました。
最後に「你从哪里来?」と尋ねてみましたが、全く聞き覚えのない土地だったので私の聞き違いだったと今でも信じています。
大久保通りから北に伸びるイスラム横町に入ります。
中国よりさらに遠い地にあるイスラム圏。より濃密な異国情緒が漂い始めます。すぐ近くを山手線が走っているはずなのに、まったくそれを感じさせません。
モスクもあるようです。異教徒であるため立ち入りはしませんでしたが…。
ところで「異教徒」と言いましたが、私は別に何らかの宗教を信仰しているわけではありません。無神論者というわけではなく、単純に無宗教だというだけです。そんな場合でも「異教徒」という言い方をしてもいいのでしょうか?
1時間ちょっとぶらぶらしただけで待ち合わせの時間になってしまったので私はこの地を後にしましたが、また機会があれば訪れてみたいと思う街でした。
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