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学びの視点 国際化の時代は、価値観を学べ?

 一体全体、いつ、どこの誰が「国際化の時代は、自国の歴史くらい語れないと、世界で馬鹿にされるぞ!!」とミスリードしたのでしょうか。私の感覚としては、「歴史の勉強は大切。だけど、その背景にある価値観を無視して、自国の歴史を語ったことにはならない」というのが正直なところです。











 昨年冬、私はこのような経験をしました。
 成田空港で北海道行きの便の出発を待合室で待っていた時、私の隣に座っていた白人達がこちらを向いて、満面の笑みでこう質問してきました。
 「君、日本の国の宗教は何だい?教えてくれないか?(英語)」
 彼らは私が英語を理解していないかもしれないと、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教等、世界に名だたる宗教の名前を並べて“national religion!”と言うので、私は純粋に日本の宗教についての質問をしたいのだと推測しました。
 しかし、です。
 私のような無教養な男は、日本語でさえ宗教の話しなどしたことがありません。日常の宗教行事などは初詣やお盆の墓参りがせいぜいなのに、英語で宗教の何を答えろというのでしょうか。そもそも、その英語にしても当時のTOEICスコアは400にも満たない状態でしたので、英会話にも不自由してしまいます。困惑した私は、しばし考え込んだあと、「日本には国教はないよ。私も、友人達も、特定の宗教は持たない。」と回答しました。

 この時はこの程度の会話で終わってしまったのですが、ここでふと気がつきました。

 いつの頃からか、国際化の時代は自国の歴史くらいは語れないといけないなどと言われることが多くなったけれども、大切なのは歴史の背景にある我々の価値観を掘り下げることなのではないだろうか?
 
 いつの時代も、歴史を動かしてきたのは陰に陽に我々自身であり、その我々を動かしてきたものは、時の為政者への反発であったり、権力闘争であったり、存亡への危機感であったり、宗教的弾圧への反感であったり、伝統芸能の開花であったり、そして普段の何気ない行動であったりするわけです。そこには、その土地や国、民族にしかない特有の価値観というものが必ず存在しています。言い換えれば、その価値観が形となって表れ、後世の人が研究・分析した結果のカテゴリーの一つが「歴史」であるというわけです。

 空港で遭遇した彼は、恐らく、日本が基本に据えている宗教を確認することで、日本人の価値観と自分たちの価値観の相違を測ろうとしたものと考えられます(ただの推測にすぎませんが)。
 例えば、故山本七平氏は「日本人は、エルサレムをキリスト教、ユダヤ教、ユダヤ教の聖地として見ているが、そもそもこの考え方自体、一神教の彼らにしてみれば許し難い考え方である」と著書の中で述べています。しかし、「八百万の神々」という言葉が物語るように、アメニミズムの発想から成る我々の「神観」では、この「他の宗教と一緒にされると、一神教は嫌がる」という発想を理解することは難しいものがあります。そしてそこに天皇陛下が密接な関わりを持つわけですが、陛下自身が戦後「人間宣言」を出したため、現人神ではなくなりました。
 とはいえ、「どの宗教もどの神様も同じ尺度で語る」我々日本人にとって、一神教を持つ彼らとの価値観の隔たりはかなり大きく、時として、それがお互いを嫌な思いにさせる出来事に発展する恐れも少なからずあるという指摘には十分だったのではないでしょうか。
 空港で遭遇した彼は、こうした微妙な違いを事前に察知することで、日本を満喫するための精神的事前準備を行っていたというのが、私の見方です。









 こうして我が身を振り返ってみますと、私自身が宗教に無関心な典型的日本人であるという事実に愕然としてしまいます。
 勿論、無関心でいられるだけありがたい環境に身を置いているとも言えますが、訪日する外国人観光客が増え続けている昨今、無用な衝突や誤解(例えば、上に例として出した山本七平の指摘)を避け、また私たち日本人自身の立場を相手に明確に伝えるために、少しは自国の宗教について学ぼうと思います。

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