仕事の視点 あなたのその仕事は、何のためにある?
盆休みが過ぎ去り、グンと涼しくなってきました。
私が住む北海道では、時に寒さを感じるくらい気温が下がりまして、職場では体調を崩す人もちらほら。毎度言われることですが、季節の変わり目は、体調管理をキチンとしていきたいものです。
あ、以前この場でお話ししたラオス旅行なのですが、行ってきました。
素晴らしい国だったので、日を改めてお話しししたいと思います。
【その仕事は何のためにある?】
春から夏にかけて満開に割いていた草花が茶色く枯れ果てる季節になりました。
4月に新しい職場・社会人の門をくぐった新人の皆さん、季節にのまれてやる気まで枯れ果てさせてはいないでしょうか?
私の職場の新人達も、春の初々しさが薄らぎ、一通り職場の空気に慣れた様子。何をしたらよいのか分からず、「突っ立ってないで、積極的に聞きにいけ!」と注意されていた彼らですが、今では、しっかり自分の役割を理解し、主体性を持って仕事に取りかかるようになりました。時に、主体性の加減がわからずに上司・先輩方からお叱りを受けることもありますが、叱る側からすれば「順調に育っているな」というサインにしか受け取りません。そう、叱られることは何も問題ではないのです。(やる気がない、あるいは同じミスを繰り返して叱られるのは大問題ですが)
この職場での慣れは、順調に成長しているサインの表れであれば良いのですが、成長が止まってしまっているサインの表れであることもあるので注意が必要です。
私もつい先日、実際にそうした「成長の止まった慣れ」に遭遇し、後輩に厳しく注意しました。
私の職場では、朝礼までの時間、全員で構内の清掃活動を行うことになっています。それには、労働災害を減らすという目的があるのですが、そうした理由の他に、お客様方の構内視察が多いため職場を奇麗に保たなければならないという理由もあります。
それぞれ持ち場を清掃していくのは素晴らしいことなのですが、中には誰も手を付けない、そしてゴミなのかどうかが判然としない段ボールや梱包材が放置されていることも少なくありません。その日も、そうした段ボールがありました。段ボールがあったのは、お客様が視察に来た際必ず通ることになる通路で、その日は視察の予定が入っていました。
私は、別の箇所の整備にいかなければならなかったので、近くで手持ち無沙汰にしていた1年目の後輩に「これは何だ?使わない段ボールなら、キチンとたたんでしまうか、廃棄場に持っていかなきゃダメだ。」と注意しました。
それから10分程たち、再び同じ場所に戻ってくると、後輩がその段ボールを解体していたので、私は話しかけました。
「どうして段ボールを解体しなきゃいけないかわかってるか?段ボールといわず、職場の整理整頓だけど、どうしてやらなきゃいけないかわかるか?今日何があるかわかってるかい?」
「いえ、わかりません。」
「今日はお客様が視察に来る日だったよな?忘れたのか?うちの商品の中でも、特に高い部類の商品を買ってくれた大切なお客様だ。その人から見て、放置されてるゴミがあったら、どんな気持ちになる?」
「それは…」
「その日、職場で何が起ることになっているかをキチンと把握して、自分の日常の行動に落とし込む。どうしてその仕事をしなければならないのかを考える。考えた上で改善提案や疑問点があれば、都度言う。そこまで考えて仕事しないと、他の奴らに差を付けられちまうぞ。気をつけろ。」
「はい。わかりました。」
通常、新入社員はこうした当たり前のことを徹底的に教えられるはずですが、それが習慣化されていない人がいることも事実です。そうした人のフォローは、その時々のタイミングで上司・先輩が教えていくのが理想ですが、当の先輩にそうした意識が欠けている場合、意識の低い人を再生産してしまう事態が起ります。
私が指導したその後輩は、高偏差値大学出身で地頭がよく、将来を期待できる人材でした。しかし、彼と一番仲良くしている(公私にわたる付き合いがある)先輩は、失敗しても屁理屈ばかりで「彼よりはマシじゃないすか?」と悪びれず、それが原因で一度他の部署を追い出された上、休日はパチンコや遊びにいくことばかりしているという状態。出てくる話題は遊びと趣味に関するものしかないため、後輩の指導などできるわけがありません。
「あんなのにホールドされてる大卒の彼はかわいそうだ。会社の損失だ」と職場では言われていましたが、今回、それが現実になってきていると認識させられた瞬間だったわけです。
話しを戻しますと、仕事や職場に慣れ始めるこの時期、自分の仕事が何のためにあるのかを理解できないと(もしくは、理解しはじめていないと)、成長のスピードに差が出てくるというわけです。
皆さんも、こうした事柄には注意して仕事に取り組みましょう。
私が住む北海道では、時に寒さを感じるくらい気温が下がりまして、職場では体調を崩す人もちらほら。毎度言われることですが、季節の変わり目は、体調管理をキチンとしていきたいものです。
あ、以前この場でお話ししたラオス旅行なのですが、行ってきました。
素晴らしい国だったので、日を改めてお話しししたいと思います。
【その仕事は何のためにある?】
春から夏にかけて満開に割いていた草花が茶色く枯れ果てる季節になりました。
4月に新しい職場・社会人の門をくぐった新人の皆さん、季節にのまれてやる気まで枯れ果てさせてはいないでしょうか?
私の職場の新人達も、春の初々しさが薄らぎ、一通り職場の空気に慣れた様子。何をしたらよいのか分からず、「突っ立ってないで、積極的に聞きにいけ!」と注意されていた彼らですが、今では、しっかり自分の役割を理解し、主体性を持って仕事に取りかかるようになりました。時に、主体性の加減がわからずに上司・先輩方からお叱りを受けることもありますが、叱る側からすれば「順調に育っているな」というサインにしか受け取りません。そう、叱られることは何も問題ではないのです。(やる気がない、あるいは同じミスを繰り返して叱られるのは大問題ですが)
この職場での慣れは、順調に成長しているサインの表れであれば良いのですが、成長が止まってしまっているサインの表れであることもあるので注意が必要です。
私もつい先日、実際にそうした「成長の止まった慣れ」に遭遇し、後輩に厳しく注意しました。
私の職場では、朝礼までの時間、全員で構内の清掃活動を行うことになっています。それには、労働災害を減らすという目的があるのですが、そうした理由の他に、お客様方の構内視察が多いため職場を奇麗に保たなければならないという理由もあります。
それぞれ持ち場を清掃していくのは素晴らしいことなのですが、中には誰も手を付けない、そしてゴミなのかどうかが判然としない段ボールや梱包材が放置されていることも少なくありません。その日も、そうした段ボールがありました。段ボールがあったのは、お客様が視察に来た際必ず通ることになる通路で、その日は視察の予定が入っていました。
私は、別の箇所の整備にいかなければならなかったので、近くで手持ち無沙汰にしていた1年目の後輩に「これは何だ?使わない段ボールなら、キチンとたたんでしまうか、廃棄場に持っていかなきゃダメだ。」と注意しました。
それから10分程たち、再び同じ場所に戻ってくると、後輩がその段ボールを解体していたので、私は話しかけました。
「どうして段ボールを解体しなきゃいけないかわかってるか?段ボールといわず、職場の整理整頓だけど、どうしてやらなきゃいけないかわかるか?今日何があるかわかってるかい?」
「いえ、わかりません。」
「今日はお客様が視察に来る日だったよな?忘れたのか?うちの商品の中でも、特に高い部類の商品を買ってくれた大切なお客様だ。その人から見て、放置されてるゴミがあったら、どんな気持ちになる?」
「それは…」
「その日、職場で何が起ることになっているかをキチンと把握して、自分の日常の行動に落とし込む。どうしてその仕事をしなければならないのかを考える。考えた上で改善提案や疑問点があれば、都度言う。そこまで考えて仕事しないと、他の奴らに差を付けられちまうぞ。気をつけろ。」
「はい。わかりました。」
通常、新入社員はこうした当たり前のことを徹底的に教えられるはずですが、それが習慣化されていない人がいることも事実です。そうした人のフォローは、その時々のタイミングで上司・先輩が教えていくのが理想ですが、当の先輩にそうした意識が欠けている場合、意識の低い人を再生産してしまう事態が起ります。
私が指導したその後輩は、高偏差値大学出身で地頭がよく、将来を期待できる人材でした。しかし、彼と一番仲良くしている(公私にわたる付き合いがある)先輩は、失敗しても屁理屈ばかりで「彼よりはマシじゃないすか?」と悪びれず、それが原因で一度他の部署を追い出された上、休日はパチンコや遊びにいくことばかりしているという状態。出てくる話題は遊びと趣味に関するものしかないため、後輩の指導などできるわけがありません。
「あんなのにホールドされてる大卒の彼はかわいそうだ。会社の損失だ」と職場では言われていましたが、今回、それが現実になってきていると認識させられた瞬間だったわけです。
話しを戻しますと、仕事や職場に慣れ始めるこの時期、自分の仕事が何のためにあるのかを理解できないと(もしくは、理解しはじめていないと)、成長のスピードに差が出てくるというわけです。
皆さんも、こうした事柄には注意して仕事に取り組みましょう。